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佐々木塾ブログ : 2021年10月

小論文実況中継(4)

 この小論文実況中継が中途半端で気になっていた。確か(3)は6月だったのでそれから4か月ほどが過ぎている。S君との対話的添削はこの間ずっと続いているがブログには反映されていない。この4か月を追うのは少々しんどいので、最近のS君の提出してもらったものをべたに掲載したい。先に課題文をあげる。立川国際令和3年帰国枠問題からである。

 いま私たちは様々な場面で自動翻訳機を活用できます。例えば、海外旅行で道をたずねるときや、料理を注文するときなどです。そのため、外国語をよく知らなくても、その言語を話す相手とやりとりをするときに昔ほど困らなくなりました。このような状況の中で、外国語を学ぶことの意義は何だと思いますか。あなたの経験をもとに自分自身の考えを述べなさい。
 本校は、国際社会に参加できる生徒の育成を目標としています。先ほど書いた内容をふまえた上で、本校の生活のなかで、あなたはこれからどのようなことに取り組みますか。また、それを将来どう生かしていきたいですか。あなたの考えを400字以上で、解答らんにおさまるように書いてください。

 私は、自動翻訳機を使うようになっても外国を学ぶことは意義があると思う。自動翻訳機の言葉では、感情のすべてを表すことができないからだ。
 私は父の仕事の都合で香港に家族と住んでいた。もちろん最初はこの句の言語を話せなかった。そのため、いつも現地の人や外国の人と会話をするときは翻訳機を使っていた。しかしある時にタクシードライバーが道を間違えたことがあった。母がそのことをドライバーに伝えるといやな態度を取ってきた。私は怒りたくなった。だが、翻訳機ではそのような感情表現ができないため、最終的に、何も言えずにタクシーを目的地で降りた。
 このようなことから自分のしっかりした本質を伝えるためには言語を学ばなければいけないと思う。さらに言語を学ぶことで相手に自分の人間性を伝えられる。また、本校では人とのコミュニケーションに言語だけでなく感情、そして性格などを表情いろいろな言葉を使い互いに学び合いたい。私は将来外国での暮らしを夢見ている。翻訳機では怒りの感情を伝えるのは難しい。自分の気持ちを相手にちゃんと伝えるためには言葉だけでなく、表情や身振りその場のふんいきなどが必要だ。本校でさらに自分の言語能力を高めたい。

 以上がS君が最近お課題提出してくれた小論文だ。この連載の(1)〖2)で見せていた稚拙さが消えて大人の文に近づいていることが読み取れると思う。佐々木塾の添削指導は微に入り細に入り懇切丁寧に行っている。他塾の指導法とは違っていると自負している。一年間こちらの添削分と自分の小論文をきちんと整理してもらえれば自分の成長の推移が確認でき一生の宝物になることを保証する。

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