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佐々木塾ブログ : 2021年11月

小論文実況中継(6)

 (5)の課題文に対しS君の書いたものである。誤字部分もそのまま載せてある
 
 自然を観念で考えるのではなく、体験を通して理解することで、虫だけでなく樹木にも存在理由があるということを筆者は言っている。
 私は、春に花のミツを集めに来たハチが増えて、さされてしまうのではないかという不安があった.。そのためハチの存在理由がわからなくなってしまった。しかし、あるテレビの番組でハチの生態について話していた。ハチは、近づくと毒ばりでさされるという考えが世界中に広まっている。しかしそれは巣を守るための防えい体勢であり、主な活動や自然で行っていることはほかにあるということを学んだ。例えば、ハチは花のミツを巣に運ぶことが主な活動だが、その際に、ハチの体に花粉がつく。その花粉が体から取れ他の花に移に受粉するなどといった役割を自然界で果たしている。
 このことから私は、ハチは害虫ではなく、自然界で果たしている役割があることが分かった。人間はイメージだけでは、生物を本当に知ったと言えなく、体験を通すことで本当に知ったと言えるのではないかと思う。

講評   驚きました。すごく上達しています。特に一段落の意見のまとめ方と最後の結論部分の書き方、また、ハチが受粉にかかわっている具体例など、かなりの得点が見込めます。しかしその一方で、惜しいのが真ん中の文章の日本語です。内容はこれ以上にないほどよくできているので気にする必要はありません。しかし、細かい日本語の語彙や文法などで減点されないようにしたいものです。
 実際の本番でこうした間違いを減らしていくためには、自分の書いた文章を何度も読み直すことです。そのために読み直せるだけの時間を確保しましょう。この問題は45分で読み書かなければいかないので、かなり時間が少ないです。そのため1問1問に丁寧に時間をかけているわけにはいきません。しかし、そうした状況でもミスを減らし、より高得点狙いに行くためにはメモを取ることが重要なのです。どんなメモか。それは、筆者の意見を短く並べて整理することです。「自然を観念で考える<自然を具体的に感じる」
「自然に無理解」 「不快害虫」 「虫や樹木の存在理由」本番の試験でこのようなメモを取って、あとは接続詞でつなげるだけという準備をしましょう。こうして頭の中で文章を組み立てながら、実際に書いてみることで、相当の時間短縮につながります。このような訓練は今の時期からもっとしていきましょう。

 では、具体的な文章の改善のアドバイスをしていきます。
私は、春に花のミツを集めに来たハチが増えると刺されてしまうのではないかと不安になる。そのためハチの存在理由がわからなくなってしまった。しかし。あるテレビ番組でハチの生態について話しているのを観た。そこでは、ハチは近づく人間を針で刺すという誤解が広まっているが、それじゃ巣を守るための防衛本能である。これは自然界では当然のことである。また、ハチは花のミツ巣に運ぶことが主な活動だが、その際にハチの体に花粉がつく。その花粉が体、他の花につくと受粉する。このように自然界で重要な役割を果たしている。     


小論文実況中継(5)

 小論文をどうやって添削しているかをもっと知りたいという要望をいただいたので、課題文と問題、そしてS君の書いてくれたもののそして講評の順で載せていきたいと思う。先ずは立川国際の平成29年の問題を読んでいただきたい。小論文実況中継(6)でS君書いてくれたもの及びその講評。添削を載せていく。

※画像をクリックすると拡大表示できます。







佐々木塾の20年

 佐々木塾も開塾して20年(正確には19年と3か月)になろうとしています。大して宣伝はしていないけれど、何とかここまでやってこれたのは佐々木塾を信じて通ってきてくれた生徒さん及びその保護者のおかげです。いくら感謝しても感謝しきれな気持ちです。よくレストランなどで予約客が引きも切らず殺到する店があると聞きます。小さいながら抜群の味、接客、雰囲気で高い満足度をお客さんに提供している店。佐々木塾もそんな塾を目指したいというのが塾を始めたきっかけでした。塾の場合ははお客さんに満足度を与えるとは、「成績を上げる」「志望校に合格する」ことだろうと思います。が、それ以上に「佐々木塾に通えて本当によかった」と卒業していく生徒さんに言ってもらえること。これが塾をやっていて最もうれしい言葉です。以前他のところにも書いたことですが、「自分から幸せをつかみに行くのではなく幸せのお手伝いをしてそのお裾分けをいただく」この気持ちを忘れずに20年の節目を迎えます。

 20年を振り返って少し自慢させてください。一つは通ってくれている生徒さんの通塾地区が多岐にわたっていることです。国立、国分寺はもちろんですが、府中、立川、小平、武蔵小金井、杉並区、中野区、練馬区、日野、八王子、福生、瑞穂町、川崎、相模原、上野原、などから通ってもらっています。このこじんまりした個人塾の割には広範囲から通ってもらっているなあちうのが正直な感想です。自慢ではありませんが佐々木塾の専門性をご理解いただいているためと勝手に解釈しています。

 もう一つは兄弟率の高さです。先に豈(姉)が入塾し1,2年遅れて弟(妹)が追いかけるように入ってくれる。おそらく兄弟率は
50%を超えていると思います。通っている時期が被らないならもっと高いかもしれません。これも佐々木塾の質を認めてもらえている証拠だと思っています。
 
 さらに特筆すべきは一人の生徒の通塾の長さです。これまで小学4年生の時に入塾してくれてその後大学受験まで9年間教えた生徒です。大学入学後も時々元気な姿を見せてくれます。卒塾性が来てくれるのは塾をやるものにとって至福の時です。一人忘れていました。最長者は小学1年生の時に入ってこれまた大学まで教えた生徒がいます。彼は12年間の在籍です。しかも今佐々木塾の講師をやってもらっています。彼との付き合いは15年になります。おそらくこれほど長く一塾に通う生徒はいないのではと推察します。これは佐々木塾が国語、算数のみならず、英語、古文、漢文、数学、理社も教えていることが要因だと思われます。高校生の数学は自分には無理ですが佐々木塾卒業生が講師として来てくれて乗り切っています。ほかの塾では考えられないような特徴を持つ佐々木塾。これからも「生徒さんの幸せに寄り添ってその幸せのお裾分けをいただき生きる励みにしたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。

 

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