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HOME > 佐々木塾ブログ > アーカイブ > 新着情報: 2019年11月
佐々木塾ブログ : 新着情報: 2019年11月
「声」欄を読んで考えさせられた
朝日新聞の「声」欄に以下のような投書が載っていた。投稿者は21歳の女子大生だ。
高校までは何に対しても「正解」がありました。教科書の問題は解答ページに、取るべき行動は校則に、細かいことはすべて先生が答えをくれました。勉強して、良い大学には行って、素敵なパートナーを見つけることが私にとって正しいことだと思っていました。 しかし大学や社会に出ると突然、正解のない問題ばかりが降りかかってきます。何が正しいか、何が幸せなのか、自分で見極めよと言われます。私なりの正しさって何だろう。幸せって何だろう。幸せになることが人生の目標だとすれば、目標が何なのかわからない今、どこに向かって歩けばいいのですか。私は人生における「正解」が欲しいのです。
この投書に小児科医の方が「幸せは自分一人で達成できるものではない。人生には辛いことがたくさんあります。でも誰かの幸せのお手伝いをし、苦しみや悲しみに寄り添ったことがあればあるほど、つらさを乗り越える気がします。幸せは自分が力になりたいと思った人から分けてもらうものと思います」と述べている。
わたしも職種こそ違えいつもこの小児科の先生のような気持ちで生徒さんと接している。お医者さんと違って生死に関することはないが、実に様々な生徒さんに恵まれたものだと思っている。高校生や浪人生はそれこそ一生をかけた戦いを今行っている。志望校も医学部から美大系、はたまた一般受験ではなく付属校からの内部部進学のお手伝いまで広範囲だ。小6生や中3生の受験。学習障害を抱えた子の高校卒業。カナダやボリビアからの帰国子女、病気を抱えた子の中学受験のお手伝い。どの生徒さんが大事とかではなくすべての子が今を生き闘う真剣勝負だと考え寄り添っている。それが私には幸せなんだと思っている。その子たちの合格したとき、望みどおりになったとき、卒業したとき、また卒塾後ふいに訪れてくれたとき、どれもがこの仕事をやっていてよかったと思える瞬間だ。
ちっとも女子大生の悩みに答えてない内容になってしまった。投書に戻ろう。投稿者はまじめで先生の言うことを素直に聞く優等生だったのだろう。降りてくる「正解」を待っていればこれまでは事足りたのだろう。前回のブログで「正解」を与えられ続けていると自分で考えることができなくるという危惧を書いた。それを少し引用したい。
皆さんが高校に進み大学に入り、社会へと、先に進めば進むほど理解のために必要な傍線部を引いてくれる人はいなくなります。目の前にある文章を読み解くためにあなた自らが傍線を引き疑問を持ちその答えを自ら探し出すことが不可欠になるのです。文章だけではありません。今後出会うあらゆるものに自分で「正解」を見つけていかねばならないのです。
と以上のような内容だが投稿者には今からでも遅くないD.N(Developing Note)を勧めたい。詳しくは前回のブログを参照してほしい。
高校までは何に対しても「正解」がありました。教科書の問題は解答ページに、取るべき行動は校則に、細かいことはすべて先生が答えをくれました。勉強して、良い大学には行って、素敵なパートナーを見つけることが私にとって正しいことだと思っていました。 しかし大学や社会に出ると突然、正解のない問題ばかりが降りかかってきます。何が正しいか、何が幸せなのか、自分で見極めよと言われます。私なりの正しさって何だろう。幸せって何だろう。幸せになることが人生の目標だとすれば、目標が何なのかわからない今、どこに向かって歩けばいいのですか。私は人生における「正解」が欲しいのです。
この投書に小児科医の方が「幸せは自分一人で達成できるものではない。人生には辛いことがたくさんあります。でも誰かの幸せのお手伝いをし、苦しみや悲しみに寄り添ったことがあればあるほど、つらさを乗り越える気がします。幸せは自分が力になりたいと思った人から分けてもらうものと思います」と述べている。
わたしも職種こそ違えいつもこの小児科の先生のような気持ちで生徒さんと接している。お医者さんと違って生死に関することはないが、実に様々な生徒さんに恵まれたものだと思っている。高校生や浪人生はそれこそ一生をかけた戦いを今行っている。志望校も医学部から美大系、はたまた一般受験ではなく付属校からの内部部進学のお手伝いまで広範囲だ。小6生や中3生の受験。学習障害を抱えた子の高校卒業。カナダやボリビアからの帰国子女、病気を抱えた子の中学受験のお手伝い。どの生徒さんが大事とかではなくすべての子が今を生き闘う真剣勝負だと考え寄り添っている。それが私には幸せなんだと思っている。その子たちの合格したとき、望みどおりになったとき、卒業したとき、また卒塾後ふいに訪れてくれたとき、どれもがこの仕事をやっていてよかったと思える瞬間だ。
ちっとも女子大生の悩みに答えてない内容になってしまった。投書に戻ろう。投稿者はまじめで先生の言うことを素直に聞く優等生だったのだろう。降りてくる「正解」を待っていればこれまでは事足りたのだろう。前回のブログで「正解」を与えられ続けていると自分で考えることができなくるという危惧を書いた。それを少し引用したい。
皆さんが高校に進み大学に入り、社会へと、先に進めば進むほど理解のために必要な傍線部を引いてくれる人はいなくなります。目の前にある文章を読み解くためにあなた自らが傍線を引き疑問を持ちその答えを自ら探し出すことが不可欠になるのです。文章だけではありません。今後出会うあらゆるものに自分で「正解」を見つけていかねばならないのです。
と以上のような内容だが投稿者には今からでも遅くないD.N(Developing Note)を勧めたい。詳しくは前回のブログを参照してほしい。
論理エンジン(国語) D.N(Developing Notebook)のすすめ
佐々木塾では20年近くにわたって国語(出口汪氏の著書)、英語(佐々木塾オリジナル)共に論理エンジンと冠した教材を使っているがこの教材の最終着地点を示してみようと思います。国語の成績でよい点を取ること、志望大学や高校に合格することも論理エンジンをやる一つの目標に相違ありません。論理エンジンはもう少し先に着地点をおいています。今論理エンジンを教材として使っている生徒諸君もいずれは大学に進み、社会人として先に進むわけですが、先に行くにしたがって文章の読み方を教えてくれる人などいなくなります。目の前の文章を読むにあたり自らが傍線を引いたり要約したり、作者の考えは果たして今自分が知りたいこと考えていることとどういう関係にあるのかなどすべて自分で行わねばなりません。自分自身で今向き合っている文章を再構築して読解しなければなりません。他人任せの読み方をいつまでもしているわけにいかないのです。
そこで佐々木塾では論理エンジンの後期にさしかかった時、Developing Notebook (以後D.N)を作ることを勧めています。このノートはまさに発展途上の人が自分の読んだものをその場限りにしないでノートにためておく提案です。どれほど分かったところで人間の脳は一定期間が過ぎるとそれを忘れるようにできています。せっかく若い脳で読み取り「なるほど」と腑に落ちた文章も時の経過とともに忘却の彼方に行ってしまうのではあまりにももったいない。そこでD.Nの登場です。自分で理解できた文章。ためておきたいと思う文章。あまり欲張っていてはあとが続かないのでよく吟味して。そしてこれだと思った文章の要約を右ページに。この要約はこれまで論理エンジンをやってきたものなら得意になっているはずです。主旨の確認・要点を捕まえキーワードを確認する・論理理従って組み立てなおすという作業を右ページでやってください。左ページはひと言大見出しのようなことを書いておくだけでいいです.そして後で振り返って考えたこと、英文で同じ趣旨の文章に出会ったらコピーして貼り付ける。左ページは自由です。
こうして一生もののノートを今から作っていくのです。いつも持ち歩いてください。思いついたことがあればメモしましょう。一生の宝物となるノートです。汚くなっても構いません。次第に自分のアイデアが左ページに増えていくのです。これは実に楽しい知的行為ではないでしょうか。
そこで佐々木塾では論理エンジンの後期にさしかかった時、Developing Notebook (以後D.N)を作ることを勧めています。このノートはまさに発展途上の人が自分の読んだものをその場限りにしないでノートにためておく提案です。どれほど分かったところで人間の脳は一定期間が過ぎるとそれを忘れるようにできています。せっかく若い脳で読み取り「なるほど」と腑に落ちた文章も時の経過とともに忘却の彼方に行ってしまうのではあまりにももったいない。そこでD.Nの登場です。自分で理解できた文章。ためておきたいと思う文章。あまり欲張っていてはあとが続かないのでよく吟味して。そしてこれだと思った文章の要約を右ページに。この要約はこれまで論理エンジンをやってきたものなら得意になっているはずです。主旨の確認・要点を捕まえキーワードを確認する・論理理従って組み立てなおすという作業を右ページでやってください。左ページはひと言大見出しのようなことを書いておくだけでいいです.そして後で振り返って考えたこと、英文で同じ趣旨の文章に出会ったらコピーして貼り付ける。左ページは自由です。
こうして一生もののノートを今から作っていくのです。いつも持ち歩いてください。思いついたことがあればメモしましょう。一生の宝物となるノートです。汚くなっても構いません。次第に自分のアイデアが左ページに増えていくのです。これは実に楽しい知的行為ではないでしょうか。
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