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佐々木塾ブログ 10ページ目

英語に大学受験も高校受験もない

 現在受験英語学習の状況を見渡してみるとどうも致命的な欠陥があるように思われます。それは教える側が目先の受験しか視野に入れていないということです。高校受験の先生方は高校入試問題、大学受験の予備校講師の方は大学受験しか見ていません。かく言う私も予備校時代大学受験の英語しか見ていませんでした。しかし佐々木塾を始めて中学生にも英語を教え始めて大学受験英語とか高校受験英語なる境界はないことに気づかされました。少なくとも英語において入試問題の解法は一貫していて高校受験で正しい解き方正しい読み方を習得することができればその方法が大学受験までそのまま通用するのです。ならば一日でも早く正しい読み方を身につけておくほうが得策です。佐々木塾「論理エンジン英語」は中学1,2年からでも始められレベル10程度までで高校受験英語の力は付けられます。その先のレベルは同じ方法を駆使して単語、熟語、構文が複雑化していくだけです。

 佐々木塾論理エンジン英語の内容を説明します。まず始めは全単語の品詞を見分ける訓練です。例えば形容詞とばかり思っていたall が代名詞、副詞、副詞、名詞があったり、last は形容詞、名詞、副詞、動詞があることを知ってもらいます。次に各品詞の働きです。例えば文中のwhyは疑問副詞という名で名使節を作ったあとその節中で副詞になるという具合に一つの単語で2個の働きをします。品詞の中で大事なものは名詞と動詞です。名詞は6個の働きをします。主語、目的語、補語、同格などです。また動詞は自動詞、他動詞のどちらかで目的語を持つか持たないかから判断します。次は句、節を探し出す訓練です。佐々木塾ではこれに3色ボールペン(消せるもののほうがいい)で色分けしていきます。さらに大かっこ、中かっこ、小かっこなどに分類していきます。カチカチとボールペンの小気味よい音が聞こえてくると学習が佳境に入ったことの証しになります。

 次のステップは文型です。名詞、動詞は単語の品詞分けの段階からその働きや自動・他動詞までを意識してきているので文型を見極めるのはさほど苦も無くできるようになっているはずです。それでも日本語にはない第5文型はみんな初めのうち苦労します。目的語と保護の関係を詳しく説明すると皆納得してくれます。ここまでが終われば後は短文の練習問題を解いていきます。1000本ノックというのは言葉の綾かもしれませんがそれくらいたくさんの練習問題をやります。なぜなら文を読みながらこれなん文型とか考えていれば読むスピードが著しく遅くなるからです。単語が0.1秒で反応しなければ使える単語とは言えないのと同じく文型も数秒で見抜けなければ速読にはつながりません。こうして身につけたかっこ付けと文型の力で英文を驚くほど正確にそして速く読めるようになります。これが佐々木塾式英文読解法です。この技が身につけば英文を読むのが楽しくて仕方がなくなること請け合いです。君も貴方も体験授業で佐々木塾の技を体験してください。

書くということ(1)

 昔、私の小学生時代(何十年も前のことである)教科書の丸写しがよく宿題に出されものです。先生がおっしゃるには「今、自分で書ける最も美しい文字で書きなさい」「原稿用紙半分くらいでいいけれど、毎日続けなさい」というものでした。この勉強法は塾も通信添削もいらない自分一人でできる最も安上がりな勉強法です。段落、会話文の書き方、漢字の活用、送り仮名のつけ方、句読点のつけ方、その子なりの美しい文字、書くことについてのすべてを学べる勉強法です。

 最近は先生がパソコンで印刷すれば済むことなので親への連絡などをノートに書かせることもなくなりつつあります。ともかく書かせることがひどく少なくなっています。当然子供たちが文章を書く力も弱まってします。その分はパソコンに頼れよということなのでしょうか?書くことは習ったことをしっかり頭脳に叩き込むためには省けないことだと考えます。書くことを毎日やっている子で落ちこぼれになっている子はめったにいません。書くことは獲得した学力を定着させる主要な手段であり学力の低下を食い止めるものだからです。

 学力を伸ばすための秘訣はただ一つ。ピアノであれ、サッカーであれ上達するために最も大事なことは、毎日短時間の集中的な練習を相当長期にわたって継続していくことです。学力を伸ばすのも全く同じことです。頭の良しあしとか遺伝で学力の優劣が決まるのではありません。(とんでもない秀才がいることは確かです。でもそんな人は千人に一人くらいです)楽器や運動と同じように、毎日コツコツと勉強を積み上げていくことによって高い学力が獲得できます。そしてある日、突如としてひらめきのある発想や、問題の鮮やかな解決法が身につき自分でもワクワクするほどの進歩を経験するのだと思います。

 この経験を誰かに伝えたいものだと考えていました。ハタと思い浮かんだのがM君です。M君はノートに字を書いても、罫線を無視してしまうし、原稿用紙に書いても枠をはみ出したり、無視してよく言えば自由奔放に、悪く言えば野放図な放任状態のような字を書いていました。これは算数にも影響が出て小数点の掛け算も小数点を打つ場所を間違えるは、自分の書いた数字を自分で読み違えてしまうという弊害が出ていました。今年3月ころM君のお母様と面談をして「書写」を提案しました。その後お母さまからその進捗具合についてメールを何回かいただいたので引用しようと思います。(続く)

 

 

    




 

英語4技能試験

 先日「英検を受けることで大学受験に有利なことがあるのか」のお問い合わせをいただいたので、答えたい。従来は大学入試の試験はその大学が独自に作るものだったが、ここ数年変化が出ている。各大学が指定した試験で一定の成績を持っていると試験当日の英語の試験が免除・換算(みなし満点となることも)加点されるという方式が相当数の大学で取り入れられている。その代表格は実用英語技能検定(俗に英検)およびTEAPだと思われる。英検は歴史が古いので知らない人はいないと思われるが最近3技能(reading/listening /speaking)に加え2年ほど前からwritingが加わり4技能となった。またTEAPは Test of English for Academic Purposeの略で上智大学と英検が共同で開発した、アカデミックな場面での英語運用力を測定するテストで英検と同じ4技能から構成されている。以下この二つを中心にメリットデメリットを考えたい。

 まず英検だが2級を取得していれば早稲田・明治・立教を始め,かなりの大学が科目免除の恩恵を受けることが可能だ。CSEスコアで準1級を持っていなくてもカバーできることもあるようなので、受験を希望する方は各大学のホームページ等での確認をお勧めする。英検は2級までならトライしてみる価値がある。大学によっては準1級を要求しているところもあるが、準1級をとれるくらいの英語力になっていれば大学の出す本試験でもかなり有利に戦える実力なので外部試験を利用するメリットはなくななる。お薦めは英検の場合2級で各技能を磨くのが得策のようである。

 もう一つ受験生にとってはなじみになりつつあるTEAPはメリットのほうがが多いかもしれない。先ず年3回受けられること。4技能を同時に基準点をクリアする必要はなく1技能ずつクリアーしていくこともできる点も魅力だ。また模試と違って本番なので入試本番のちょっとした予行練習にもなる。デメリットは受験料だ4技能で15000円は決してお安くはない金額だ。

 このように外部入試試験は続々と導入されているので高1とか2年の「受験はまだ先さ」とのんびり構えている人にはお勧めだ。受験本番で緊張しがちな人もお薦めできる。緊張しやすい英語が免除されれば残りは2教科3教科受験組より有利に戦えるはずだ。上智に行きたいという人もお薦めだ。じょうちはTEAP受験と一般受験を併用しているのでチャンスが単純に増えるのでこれを利用しない手はないようだ。




うまくいかないときに

 ちょっと悩んでしまったときに読んでほしいな・・・。

この国を作ってくれた人たちの汗のおかげで、ボク達はたくさんのチャンスに恵まれています。
その比較は、貧困にあえいでいる国々の人たちには想像もつかないでしょう。

仕事一つにしてみても、実にたくさんの職業があります。
努力次第でどんな仕事にも就くことができるでしょ?
そして、夢を叶えるための環境も自分で作ることができます。
努力次第で、有意義な人生を自分の手で作ることが出来るなんて、なんてステキなことでしょう。

目指す夢が山の頂点とするなら,ボク達はそれを目指して登って行きます。
でも、,決してラクな道ではありません。
時には、崖伝いに危険を承知で進んだり、道が分からなくなってしまったり、
怪我をして歩行が困難になってしまったり、あるいは、
天候が急変して後戻りしなくてはいけなくなるかも知れません。

がんばってがんばって、何回もチャレンジする。
それでも登りきれない時があります。
あきらめずにやり遂げるまで続けることはとても大切だけど、
一ついっておきたいことは
「それだけが人生ではないんだよ」ということです。

キミができることは他にもいっぱいあるかも知れない。
キミを必要としている世界が、もっとほかにもきっとあると思うのです。

この国はどんなことにもチャレンジできる、良い国です。
努力と勇気を持つ者は敬意を表しいつでもどんな人の挑戦も歓迎してくれます。

「納得いくまでがんばぬいた」
でもけっかがでなかったとしても、それは一つのことを成し得たということに何ら変わりはありません。
誇りを持ち、、別の山登りで、立派に夢を叶える資格がキミにあることを、知っておいてもらいたいな。

 キミにはどんな方向にも進めるチャンスがじつは約束されている!

叱るということ(3)

叱るということ(2)の続き。
Mさんから2回目のメール
お世話なっております。ありがとうございます。やはりすきあらば、別の事に走ってしまいがちではありますが、当日の事を当日中にやれるよう勇気付けて、褒めてで、様子を見ようと思います。パニックは、わたしがおこりすぎたせいかと反省しております。パニックになっても、翌日はあっけらかんとまた、お友達と遊んでしまって宿題やってない!と言う繰り返しでつい本当にわかってるのか!とエスカレートしてしまいました。
実は行き詰まって、子育てに特化したアドラー講習も受講したのですが、その内容も先生のアドバイスと同じところがあり、良いところに注目して勇気づけるだけで、ずいぶん変わりますと言うアドバイスがありまし。今までは、悪いとこばかりに注目して指摘していたと思います。
 
先生のおっしゃる通りで、勉強が大事とわかっているけど、楽しいことおもいつくと、すぐにそちらに流れてしまう感じだと思います。ただ、集中して宿題に取り組めないと言うだけなのですが、朝のパニック30分や、夜中までの勉強でこのままでいいのだろうかと悩んでしまいましたが、パニックや夜中までやるようなところに行かないよう引き続き2人で話し合っていきたいと思います。

佐々木塾3回目の返事
ご連絡ありがとうございます。怠けよう、易きにつこう、とする子供を叱咤激励することは親なら誰もしなければならぬことです。子供が真っ当に発達して行く権利を保証することになるのですから。ただ叱りが長すぎたり誰かと比較するような叱りは避けたほうがいいと思います。フォローも忘れずに。
Mさんからからの3回目のメール
 お世話になっております。メールいただいた月曜夜に、娘と怠けたい気持ちに勝って、やらない言い訳探さず、やりとげてみようと、こうやって、夜遅くまでやるのも、今日を最後にしようと話しました。 
 
昨日の帰り、どうかな?やってるかな?と少し不安に思いながら帰宅したのですが、学校の宿題も塾の宿題もほぼ終わらせていて、やったね!できるね!と褒めました。本人も、うれしそうで私思ったよりできる!といったような事を言っていました。昨日は年に数回ある漢字の50問テストが返ってきていて、94点で3問間違っていたのですが、今までで最高得点なので、頑張ってるからだと言って、勉強の成果を実感しているようでした。クラスの半分くらいは90点とれているようですが。
 
後から聞くと、昨日は、近所の友達が、習い事などで、遊び相手がいなかったそうで、また友達に誘われたときには、遊んでしまうかもしれませんが、それでも、はじめて自分でやり遂げようと取り組めたので、今後の応援もしやすいかなと思っております。
 
本人が望まない勉強を私が安心したい為に押し付けているのかなとの迷いもあったのですが、それもほぼなくなった気がしてます。本人のためなのか自分のためなのかは、なかなか難しいので、今後も気をつけていきたいです。またまた長文にて失礼致しました。先生のアドバイスのおかげで、道が開けたと思います。本当にありがとうございました。

以上がMさんとのやり取りの全容である。
解説は次回に

英文を正しく読む

次の英文を見ていただきたい。
Inventors and engineers also work  [like detecives <searching for clues>] [ to solve the mysteries <hidden in nature and universe>]

本題に入る前に少々説明を。
佐々木塾では [大かっこ]  ・<中かっこ>・ (小かっこ)・{微かっこ}というかっこを使って英文を読む。大かっこは主文の一部また主文を修飾、中かっこは大かっこ中の文の一部または、大かっこ内の文を修飾という具合に使っていく。さらにかっこには色を付ける、黒は名詞節又は名詞句、赤は形容詞節または形容詞句、青は副詞節または副詞句を表す。

さて上記本文は inventors and engineersがSで、workがVの1文型の文章でwork に二つの副詞句が修飾している文である。私はこれを生徒と一緒に訳す際 「to solve はwork でもclues でもどっちに修飾してもいいね。」と教えてしまった。つまりworkに修飾させるときはcluesに修飾させるときは形容詞句ととらえられる。

例えば以下の文を見ていただきたい。
 He went to the park to play tennis .   このときto play tennisはwentを修飾する副詞句と考えるのが普通だが、parkを修飾する形容詞句と考えてもおかしくはない。私は冒頭の英文も同じように考えてしまったわけだ。しかしto solve をclues に修飾させるのと、workに修飾させるのは大違いだ。「発明家と技術者もまた自然と宇宙に隠された謎を解くために、手掛かりを追い求める刑事のように働く。」が正しい訳になる。to solveをcluesに修飾させると、「発明家と技術者もまた、自然と宇宙に隠された謎を解くための手がかりを追い求める刑事のように働く。」となってしまい、刑事も自然や宇宙を解明しようとしているいうことになってしまう。

普通に考えれば、刑事が探しているのは事件の手がかりであって、けして宇宙や自然の謎でないことは明らかである。この誤訳を中3の生徒が指摘してきたのだ。自分の誤訳を恥じるとともに、この中3生の慧眼を嬉しく思った。この生徒は本当の意味で佐々木塾のかっこ付けを理解してくれているのだと。「しっかりせねば」と、思う一方後継者が続いてくれていることが力強かった。


2019年受験結果報告

今年の受験もほぼ終わり結果も出そろった。今年佐々木塾は中学受験、高校受験が少なく、大学受験が大半を占めた。付属校からの内部進学もあったがほとんど一般受験での成績である。わずか8名(うち2人は内部進学)の精鋭で早稲田、上智、明治、東京海洋大、をはじめ20数校の大学に合格した。これは快挙である。もちろん佐々木塾が貢献できたのは英語と国語だけで残りの教科は本人たちの努力の成果のだがやはり佐々木塾在籍者がこれだけの成績を残してくれたことは喜ばしい限りである。

しかし受験につきものの悲劇は今年も起こった。一名が本人の実力とはかけ離れたところにしか合格できなかったのである。センター試験前もコンスタントに過去問、模試などで170前後をキープしていた。国語に少々難はあるものの得意の社会でそれはカバーできるはずなので今年はMARCHあわよくば早稲田も狙えるところまで実力がついてきていた。ほかの生徒たちもそうだが秘かに今年の爆発を期待していたものだ。それがセンターで120くらい、国語も沈んだという。センターでMARCH豪華の目論見は外れ、その後の一般受験で実力以下もことごとく落とすという結果になってしまった。

彼とのメールのやり取りを少し引用する。「T大を除いてすべて不合格でした」の彼からのメールの返信。

連絡ありがとう。今年の受験は厳しかったですね。T大に行くことについて君はどうお考えですか?一般的なT大の評価はそんなに高くはないですが、去年の自分を採点してみて合格点をやれるならT大に行くのは悪いことではないと思います。なぜなら結果うんぬんよりも自分は全力を尽くしたという達成感があっての結果がT大なのだから潔く結果を認められるのではないかと思います。

しかし逆なら多分納得いかない日々が続くと思います。だからどうしろと言っても選択肢は限られますが、T大に行きながらもう一度受験してみるのもありかなと思います。または資格を取るというのももう一つの手段かなと思います。考えてみてください。

「禍福は糾える縄の如し」「人間万事塞翁が馬」の例えではないですが人生本当にどうなるかわかりません。これは慰めでも何でもなく私の実感です。粘り強く生きていくことが肝心かなと思っています。

このメールに対する本人からの返信。

自分の中では去年、がんばっていたつもりなのでT大に行くことにします。二浪という立場では社会に出てからきついと思うので,TOEIC含め資格は何かしら取るつもりです。大学には行ってからのもう1回受験についてはもう少し考えてみます。

しかしこのメールをもらった後以下のメールが届いた。

こんばんは。さきほどM大から連絡があり繰り上げ合格しました。先生には本当にお世話になりまた最後まで心配をおかけし心苦しい思いをしていましたが、これで吹っ切れた感じです。本当にありがとうございました。後日母とお礼に伺います。

いやー、よかった。ほっとした。こんなこともあるんですね。長い間塾をやっていると。

叱るということ(2)

 以下のメールをMさんという小学3年生のお母様から頂いた。以下それを開示したい。

 Mさんから1回目のメール。 
 佐々木先生  Mの母です。いつもお世話になっております。宿題のとりくみについてでございます。私が強制して宿題をさせることを改善しようと働きかけを弱めた結果ギリギリまで先延ばしする、最後は大パニックで号泣絶叫しながらやるということが、習慣化しつつあるように思います。

 塾自体をやめたいかと聞くとやめたくない、先生に宿題を減らすお願いする?と聞くと、それもやめて、毎日やればいいことはわかってる、でも出来ない、の会話を数回繰り返しております。 土日でも、平日でも十分に時間はあるのですが、私には、宿題を広げるだけで、ほとんどやらず、すぐに遊んだり歌ったり踊ったりしてしまうように見えます。宿題やり始めるのはお風呂あがりで、すぐ眠くなりウトウト。以前は無理やり起こして、終わるまで1時になっても寝かさないう事もしましたが、今は、眠くなったら、寝ればと言っています。その結果、パニックが日常化してしまい、どっちもどっちの結果で、どうしたものかと悩んでおります。 


 日々の学習を定着させるために、何か良い方法がございましたら、教えていただきたく存じます。平日は、夜7時までは、娘1人の時間のためこの時間に宿題を終えることは難しいことではないと思うのですが、学校の宿題でさえも、終えることは少ないです。毎日言っていても、全く効かないように思え、声かけやめた状態です。こんなご相談ばかりで申し訳ございません。娘は勉強があまり好きではないのかなとも思ってきました。量を増やしたり、強制したりするのは、かわいそうなのかなとも。どうぞよろしくお願い致します。

 佐々木塾1回目の返信メール
 ご連絡ありがとうございます。Mさんは佐々木塾では優等生で家でそんなことになっているとは思っていませんでした。今日もさりげなく「宿題多い?」と聞きましたか「そんなことない」と答えでした。今日のメールの返信ですが少し考えさせてください。後日返信差し上げます。

 佐々木塾2回目の返事
 先日のMさんに関するメールの返事です。
 ここでのMさんの様子からは号泣絶叫とはどうしても結びつきません。きっと家でもいい子なんだろうなと思っていました。実情を聞かされ少々驚きましたが、考えてみればMさんはまだ小学3年生。Mさんの周囲には素敵な遊び、面白いテレビ、楽しいゲーム、ちょっかいをかけてくる弟 、それらはいま取り組んでいる勉強から一時的に解放してくれる刺激です。それに乗っからない手はありません。そんな感じではないでしょうか?

 今勉強することが習慣化するか否かの大事な時期です。これまで折角上手くやれてきているのでこの機会を逃す手はありません。もう少しで勉強の習慣がつくはずです。やらせるときは本気で取り組ませてください。その日のうちにやらなければならないものは断固やらせ切らせてください。やり抜いたら心から褒めてあげてください。Mさんはは感動することでしょう、こういったことの積み重ねから、百音さんに勉強をしっかりやって行こうという志向や態度が作られていくはずです。
たいしたアドバイスにはなっていないかもしれませんがご参考になさってください。またのご連絡お待ちします。佐々木塾

以上のようなやり取りをした(続く)

中学生にこそ5文型とかっこ付けを

 私はこれまで浪人生を相手に英語を教えてきました。今回佐々木塾を開き中学生にも英語を教える機会を持ちました。その感想を少し。

 公立中学の教科書は文法事項がバラらバラに出てきます。例えば不定詞の名詞的幼保ぷは、副詞的用法は2年で、形容詞的用法と形式主語、疑問詞+不定詞は3年という具合です加えて3年間で読む英文は驚くほど少量です。楽をしている分学年が上がるにつれツケが回ってきそうです。

 一方私立中学が使うプログレス、トレジャーという教科書は欲張りな内容になっています。詳しい説明がありそれに伴う練習問題も豊富です。また読む文章の量も多く、英語が好きな子にとっては最適な教科書ですが、情報過多に手を焼き始めると英語嫌いを多数輩出しそうです。私に言わせれば中学生が使う教科書は不安と不満にあふれたものということになります。

 佐々木塾ではこれらの欠点wp解決する方法を見つけました。それは5文型とかっこ付けです。予備校時代に私が編み出した英文解読法ですが、中学生には難しいだろうと最初は教えるのをためらっていたのですが、いざ教えてみると浪人生より飲み込みが良いのです。その理由は中学校はまだ文法事項が複雑でなく、加えて英文も短いです。どんなに長くても3行程度たいていは1行程度です。言ってみれば雑音のないシンプルな英文で文型かっこ付けを行うにはうってつけの長さなのです。佐々木塾では大学受験生も、中学生も全く同じ方法で英文を読んでいきます。違いは文法の複雑さです中学生には今後習う文法事項の未来図を示します。それにより例えば関係代名詞を習えばすでに形容詞節が今後出てくることを知っているので、すぐに腑に落ち空欄が埋まるのです。

 佐々木塾では大学受験生も、中学生も全く同じ方法で英文を読んでいきます。5文型とかっこ付けをマスターすれば、高校受験は言うまでもなく、将来英語を使うどんなステージでもその威力を発揮するでしょう。体験授業にてなぜ佐々木塾の英語の授業が、大学、大学院にまで通用するのか体験してください。




 

叱るということ

 宿題をやってこない。授業中ボーとしている...。そんな時教師側としてはそれを看過するわけにはいかない。だがどう対処すべきか?叱ればいい。正論である。ただその叱り方が難しい。今回は叱るということについて考えたい。

 最近入塾した生徒が小学生の時に通っていた塾のことについて話してくれた。その塾では宿題を忘れたり、勝手におしゃべりすると叩くそうだ。それもこつんという可愛いらしいものでなく結構本格的らしい。男女の区別もないようだ。この時代に親は黙っていないだろうと聞くと、そこそこの実績があるから親は見て見ぬふりだとか。逆に悪いのを気づかせてくれたと言って親からも叱られる始末。叩かれても親にも言わなくなる仕組みになっている。こんなことが日常化している暴力塾。(あえてそう呼ばせていただく)同業者とはいえ情けないの一言だ。叱るときに叩く必要があるのか。それがどんなに間違っているかを検証してみたい。

 ラグビー日本代表として活躍し,2016年に53歳の若さで亡くなった平尾誠二さんが残した叱るときの4つの心得を、親友でノーベル賞受賞者の山中伸弥博士が平尾さんを偲ぶ会で行ったスピーチで紹介した。(1)プレー(行動)は叱っても人格は責めない。(2)あとで必ずフォローする。(3)他人と比較しない。(4)長時間叱らない 山中伸弥博士はこのスピーチの最後に、「君のようなリーダーと一緒にプレーでき、一緒に働けた仲間は本当に幸せです」と結んだそうだ。

 これを暴力塾に当てはめると(1)宿題を忘れたという行動は叱られるに値する。しかし暴力行為でこれを諫めることは叱るのではなく感情的な非難になるだけだ (2)あとでフォローするは行われたかどうか検証のしようがないが。もし行っているとすればその子を認めているんだよということを知らせるのではなく単なる自分の暴力行為の罪滅ぼしにしかなっていないと思う。 (3)人前でたたくということは他人と比較していることの証拠に他ならない。君たちはやってきたから叩かれないんだよ。忘れたら同じことになるからねという見せしめになっている。 (4)叱る時間の長短はわからないが、叩くという行為は言葉を省略することなので、時間は短かったはずである。もし暴力塾が抗弁するとこう言うしれない。「だらだらお説教を垂れるより一発カーンとやってさっさと授業に入る時間の節約ですよ」

 他塾の批判ははこれくらいにして自分について考えたい。自分は果たしてこの4つの心得を守れているだろうか?(1)は意識はしているが、結構感情的になってしまうこともあるので叱るではなく怒るになっているときもあるかもしれない。(2)は守られていない。フォローの仕方によっては単なるご機嫌取りになってしまうし、「だったら最初から言うなよ」と突っ込まれそうな気もする。(3)他人との比較もよくやっている。例えばその子の姉を知っている場合など「お姉ちゃんは…」的なことを言いがちである。(4)どのくらいの時間だと長時間にあたるのかしかれれている子のとらえ方次第というところもあると思う。かくも叱るとは難しいんである。(続く)


 





 


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