佐々木塾ブログ

オンライン授業 その功と罪

 3月2日から緊急事態宣言解除まで佐々木塾でもオンライン授業を行ったその功罪を述べてみたい。
 まず功から。先ず持病持ちのA君には格好のオンライン授業だったと思う。かれはこの期間体調もすぐれず、何度も病院に足を運んだという。薬も数回変えて効果的なものが見つかっていないとも言っていた。もし普段の通塾だったら半分近く休んでいたと思われる。かれは日ごろ映画製作などで賞も取るような機械通なので、それもうまくいった要因の一つだと思われる。こちらがスキャン、PCへ転送、メールに添付などの操作をあたふたして行っていたのに対し彼は慣れた手つきで作業していたものと思われる。こちらから送るプリント類はここで渡すものと変わりなく、また送り返されてくるテスト類も対面とそん色なし行えた。

 もう一つ功Bさんの場合は、学校が国立にあるので学校帰りに寄っていけた問はよかったが、自粛期間に入って学校が休みになるとわざわざ19時からの授業に1時間以上かけて国立に来なければならないことになった。オンライン授業がよいと判断し提案したところ快諾してくれその後3か月オンラインで授業ができた。彼女もこちらが送るPDFでテストをしライン上で採点していった。彼女は答案の上に実に器用にカメラを当ててこちらが採点する方法をとった。(A君の場合はPDFで送り返してきたものを採点していたので違う採点法となった)

 以上二人は大変うまくいった例だと思う。これならば今後も何かの時に(例えばインフルエンザの時など)使えるという感触を持てたことは収穫だった。しかしうまくいったん例ばかりではない。罪を述べる。英検準2級、3級を狙うスーパー小学生の姉妹もこの時期オンライン授業だった。彼女たちの授業で力を入れていたのは英作文だ。なぜなら特に準2の英作文は小学生(低学年)には少し難しすぎるからだ。このことはまた別の機会に考えてみたい。あらかじめ出題しておいたものを彼女たちがあらかじめ解きそれを黒板に書いて添削する。彼女たちの家のPCにPDFを送ってもどうやら文字化けするとのことでPDFが使えない。そこでラインのカメラで撮ったものを送ってもらい解読することになるがこれが見にくい。授業効率は著しく低下する。さらに授業前単語、熟語などの小テストを課しているのだがこれもPDFが使えないので授業前に家まで届けた。翌週までに彼女たちのお母様が届けてくれるという、オンライン授業のスパートさとはかけ離れたアナログなやり取りを行う羽目になってしまった。

 今回の教訓としてはオンライン授業を行う前こちらの持っている通信機器と相手の通信機器との相性、またその機械はこちらから送るものがきちんと受信できるのかなどを事前に確認しておくことが必要だと感じた。この時期オンラインの可能性はもっと広がるだろうからきちんとした対応を心がけたい。

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