一橋大学の入試は、ただ勉強量を積めば突破できるものではありません。
「どこで点を取るか」「自分の強みをどう活かすか」を早期に決めることで、効率よく合格へ近づくことができます。佐々木塾でも、まず“戦略をつくること”から受験指導が始まります。
一橋大入試において大切なこと(全体戦略)
一橋大学は学部ごとに配点が大きく異なるため、志望学部選びそのものが戦いの始まりです。
- 社会学部:共通テストの理科がそのまま反映。2次は英語・社会が非常に重い。
- 法学部:とくに英語の比重が大きい。
- 経済学部:数学の配点が突出して高く、国語の2倍以上。
- 商学部:数学・英語の2本柱が重要。
配点の詳細を見ると、どの学部を選ぶかで必要な「武器」がまったく変わることがわかります。
そのため、受験生は
①得意科目に合わせて志望学部を決めるか、
②覚悟をもって伸ばしたい学部を選ぶか
早い段階で判断する必要があります。
さらに重要なのが、
「どの科目で何点取れば合格圏に届くのか」を逆算すること。
例えば経済学部は、極端に言えば数学で満点近くを取れれば合格に大きく近づきます。もちろん全科目を仕上げることが理想ですが、限られた時間の中では「勝ち筋」を決めることが不可欠です。
一橋大学には、学部にもよりますが英語・国語が安定して得点できるタイプが強い傾向があります。
反対に、数学や社会は点数の振れ幅が大きく、人によって得点が安定しにくい科目です。だからこそ「得意科目を武器にする戦略」が合格率を上げます。
一橋大入試において大切なこと(問題の特徴)
一橋大学の問題は、他大学とは一線を画します。
そのため、過去問を10〜20年分遡って演習する受験生も珍しくありません。
- 日本史・世界史:記述・論述が中心。
- 英語:独特の長文構成に加え、絵の説明を英作文させる年もある。
- 国語:近代文語文が出題されることも。
- 数学:5問の記述式。
こうした“クセの強い良問”が多いため、単なる暗記では太刀打ちできません。
過去問を解くことで、
- どのような“型”の問題が繰り返し出るのか
- その問題を解くために必要な知識や論理の流れ
が見えてきます。
大切なのは、
「その場しのぎの知識ではなく、再現性のあるロジックを身につけること」。
これができると、初見の問題でも解法の筋道が自然に立ち上がるようになります。
佐々木塾では、ただ解説を聞くのではなく、答案の“思考プロセス”を鍛える指導を重視しています。
前編まとめ
一橋大入試は
- 学部ごとの配点差を理解し、戦略を立てる
- 過去問を軸に「一橋らしさ」を体にしみ込ませる
この2つが合格への最短ルートです。
次回の後編では、科目別の勉強法や、学部ごとの戦略をお伝えします。

