単語の“意味の仕組み”がつかめる
英単語は丸暗記だけだと知らないものが出たときに困ることがあります。でも語源(単語のパーツ)を知っておくと、見たことのない単語でも意味を推測しやすくなります。
たとえば、
re-(再び) が入っている、return(戻る)やrewrite(書き直す) は「もう一度〜する」感じが共通しています。
sub-(下に)が入っている、subway(地下鉄)やsubmarine(潜水艦) も「下にあるもの」というイメージで覚えやすい。
未知の単語でも“なんとなく意味の方向性”がわかるのが語源の良さです。
長文を読むスピードが上がりやすい
transport=trans-(越えて)+port(運ぶ)=運ぶ・輸送する
predict=pre-(前に)+dict(言う)=「前もって言う」→予言する
こんなふうに語源を知っていると、単語の意味に早くたどり着けます。長文には語源由来の単語が多いので、読むときの負担がぐっと軽くなります。
語彙問題でも迷いにくくなる
たとえば expand(広がる)。
語源で見ると、意味の“方向性”がつかめて、選択肢の中から正しいものを選びやすくなります。
- expand
ex-(外へ)+ pand(広がる)
→「内側から外へ向かって大きくなる」というイメージ
= 広がる・拡大する
もし語彙問題で「expand の意味はどれか?」という選択肢が並んでいた場合、
ex- が“外へ”、pand が“広がる” という“部品”の情報を片方でも知っているだけで、
「外へ広がるイメージの選択肢はどれだろう?」
と根拠を持って推測できるようになります。
語源は、丸暗記ではなく“意味の手がかり”として使えるのが魅力です。
語源学習は、まず“頻出の単語”から始めればOK
・まずは re- / pre- / sub- / trans- など、よく目にする語源パーツが含まれた“頻出単語”から試してみる
・その単語をパーツに分けて見るクセを少しずつつけてみる
・長文で出会った単語も、「あ、これtrans入っているな」くらいで軽く分解してみる
最初はこれだけで大丈夫です。
頻出単語で語源に触れるだけでも、読みやすさがほんのり変わってきます。

