周りが伸びて見えて焦る人へ|受験で本当に大切なこととは 

桜の季節も過ぎ、新学期が始まりました。高校3年生になった皆さんは、いよいよ受験生としての生活が本格化してきたことでしょう。この時期、多くの受験生が抱える共通の悩みがあります。それは、「周りの伸びが気になり、焦りを感じる」ということです。 

「学校全体が受験モードになり、取り残されている気がする」
「SNSで合格体験記を見ると、自分だけ遅れているように感じる」
「春の模試の判定が悪くて、もうダメなんじゃないかと思ってしまう」 

もし、このような気持ちを抱えているなら、少し立ち止まって、この記事を読んでみてください。焦りを感じることは、けっして悪いことではありません。それは、あなたが真剣に受験に向き合っている証拠だからです。 

目次

春の高3生が焦りやすい理由

なぜ、この時期に焦りを感じやすいのでしょうか。そこには、受験生を取り巻く環境や心理的な要因が複雑に絡み合っています。 

「受験生」というプレッシャーの本格化

学校では進路調査が始まり、クラスの雰囲気も一気に変わります。休み時間に単語帳を開く同級生の姿が目につき、「自分ももっとやらなきゃ」という無言の圧力を感じ始めます。 

周囲の情報と自分との比較

SNSや学校での会話を通じて、他人の勉強時間や模試の結果などが耳に入ってきます。「〇〇さんはもう志望校対策を始めている」「A君は模試でA判定を取った」といった情報に触れ、自分の現状と比較して落ち込んでしまうのです。 

まだ見えない「成果」 

このように、春の時期は、まだ成果が見えない中で周囲の変化ばかりが大きく見えてしまうため、どうしても焦りを感じやすくなります。 

模試だけでは見えない成長とは 

模試の判定は、今の自分の立ち位置を知るための、一つの目安に過ぎません。しかし、それがすべてではありません。模試では測れない「成長」も、たくさんあります。 

例えば、以下のような変化も、確実な「成長」です。 

  • 英単語の定着率向上:以前よりスペルが正確に書けるようになった、意味がすっと出てくるようになった。 
  • 勉強習慣の確立:毎日、決まった時間に机に向かえるようになった、集中力が続くようになった。 
  • 問題を解くスピードのアップ:同じ問題を以前より速く解けるようになった。 
  • 思考力の深まり:問題の意図を汲み取れるようになった、別解を考えられるようになった。 
  • 苦手から逃げなくなった:苦手科目に向き合い、少しずつでも理解しようとする姿勢が生まれた。 

これらは、すぐには数字には表れにくいですが、確実に合格へと近づいている「土台」の部分です。この土台がしっかりしていればこそ、後に大きな伸びが期待できます。 

高3から伸びた生徒の物語 ― 夢を最後まで諦めなかった生徒

高校2年生まで、彼女は某飲食チェーン(H)でのアルバイトに全力を注いでいました。接客も調理も任され、時給も高く、2年間で100万円以上貯めたという話も聞かせてくれました。

ただ、その反面、勉強はほとんど手つかずの状態でした。

そんな彼女が佐々木塾の扉を叩いた理由はただ一つ。

「小学校の先生になりたい。」

その夢でした。

しかし現実は厳しいものでした。

授業は中学内容の復習からスタート。英語も国語も基礎からやり直しです。思うように進まず、「本当に受験に間に合うのだろうか」と、教える私自身が不安になったほどでした。

夏休みは週5回の特訓。それでも高1レベルからなかなか抜け出せません。

焦る気持ちは募る一方でした。

秋になっても状況は大きく変わらず、思い切って方針を変えることにしました。

それまでの基礎中心の勉強から、志望校の過去問中心へ切り替えたのです。

今思えば、それが転機でした。

突然、彼女の目の色が変わったのです。

特に国語は驚かされました。

志望校で頻出だった歌論を自分で調べ、図書館から藤原俊成、鴨長明、藤原定家などの原典を借りてきたのです。

こちらが指示したわけではありません。

「必要だからやる」

ただそれだけだったのでしょう。

模擬試験も受けませんでした。

やったことは、志望校の過去問を徹底して解くこと。

ある意味ではかなり思い切った方法でした。

しかしその“捨て身”とも言える勉強法が功を奏したのか、12月頃には国語で合格点を取れるようになっていました。

ところが英語だけは低空飛行のまま。

そこで、佐々木塾で行っていた英文の「括弧付け読解」に加え、新たに音読を取り入れてみました。

すると彼女がこんなことを言ったのです。

「先生、意味が頭に入ってくる感じがします。」

右脳と左脳がつながった、とでも言うのでしょうか。

それまで「読めているのに分からない」状態だったものが、「読んで意味が入る」状態に変わった瞬間でした。

それは1月中旬のことでした。

受験は2月上旬と中旬の2回。

「果たして間に合うだろうか。」

不安はありました。

ただ、「受験できる力はついた」という確信もありました。

しかし、2月上旬の1回目。

結果は不合格。

ところが、ここからが彼女のすごさでした。

落ち込む様子がほとんどないのです。

「次がありますから。」

そう言って、中旬の試験へ向けてすぐに切り替えていました。

私はその姿を見て、

「なんて気持ちの強い子なんだろう」

と思ったのを今でも覚えています。

残された2週間。

1回目でうまくいかなかった英語だけを徹底的にやりました。

過去問を何度も、何度も執拗に解き続けました。

そして迎えた2月下旬。

待ち続けた朗報が届きました。

合格でした。

現在、彼女は都内の小学校で先生をしています。

高校2年生まで勉強をしてこなかった生徒が、小学校教師になる夢を最後まで諦めなかった。

そして、その初心を貫いたのです。

私は今でも時々思います。

成績が伸びる生徒とは、最初から優秀な生徒ではなく、

「どうしても叶えたい夢を持っている生徒なのかもしれない」と。

「偏差値だけを見れば、最初は決して有利なスタートではありませんでした。しかし、夢と勉強が結びついた時、人は想像以上に伸びることがあります。」

本当に比べるべき相手 

受験で大切なのは、「他人」ではなく「昨日の自分」と比べることです。 

周りの人と比べても、焦りや不安が大きくなるだけで、プラスになることはあまりありません。本来自分がやるべきこと、必要な勉強を見失ってしまう原因にもなりかねません。 

「昨日の自分より、今日は少しでも成長できたか」
「以前より、解ける問題が増えたか」 

そうやって、自分自身の成長を一つひとつ確認し、積み重ねていってください。 

佐々木塾からのメッセージ 

国立市に根差した学習塾「佐々木塾」では、生徒一人ひとりとじっくり向き合い、マンツーマンで話を聞くことを大切にしています。勉強だけでなく、不安な気持ちも含めて伴走し、気持ちの部分も支える。それが、佐々木塾のスタイルです。 

成績は一直線ではなく、ある時一気に伸びることがあります。今、判定が悪くても、焦る必要はありません。今はまだ、根を張っている時期。コツコツと積み重ねていけば必ず芽が出ます。 

「今すぐ前向きになれなくても大丈夫」 

焦りや不安を感じるのは当然です。でも、その気持ちを抱えながらも、一歩ずつ前に進んでいく。それが、受験生としての「成長」です。 

佐々木塾は、あなたの頑張りを全力で応援しています。 

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