都立立川国際中学

都立立川国際は旧北多摩高校をを母体とした多摩地区最初の中高一貫校です。開校4年目となった今年は22年度よりもわずかに減少しているものの、倍率は7.1倍と高く人気が続いています。また今年から北多摩高校の募集は中止されており、いよいよ立川国際として一本立ちしました。卒業生がまだ出ていないので進学実績は分かりませんが、入学者の高い能力からみて相当いい結果が期待されます。

この立川国際に佐々木塾から2名の合格者を出すことができました。
2名とも佐々木塾入塾は5年のときでした。5年のときは特に立川国際に特化した授業を行ったわけではありません。佐々木塾の平常授業を淡々とこなしてもらいました。
つまり、漫画「コボちゃん」の文章化、一冊の本「小さな町の風景」の精読と、名文を多読、漢検対策という国語系と、パズル、名文章題100、計算力強化など算数系に分け基礎力の定着に努める授業を行いました。

6年からは理科社会も組み込んだ授業を展開しました。国語系というよりは文系、算数系というよりは理系という名前で5年のときに比べ内容を広げる授業へと変えていきました。その中には文章を読んで600時程度で自分の体験を加えた文章を書く練習もあります。これは立川国際の入試には役立ったのだと密かに自負しています。さらに資料、グラフを読み解く力をつける練習もしました。毎年さまざまなグラフが立川国際では出題されているからです。

一番苦労したのはジャンケン、トランプなどの推理ゲーム的問題でした。推理ゲームやジャンケンゲーム、さいころゲームなはどどんな問題でも考え出せばきりなく出題できます。

始めは真剣に入試問題として取り組んでいました。制限時間内に答に行き着くのは骨の折れることでした。あるとき発想を変え、「これはゲームだ(遊びだ)。楽しもう。」というスタンスに変えて問題(ゲーム)に取り組むことにしたのです。すると答を見つけることにキュウキュウとしていた子供たちが余裕を持って問題を見れるようになってきたのです。できるできないということよりもその問題を考えるプロセスを楽しむに考え方を変えたのが正解でした。この種の問題を考えるのを嫌がっていた子も積極的に問題に参加するようになってきました。

都立中高一貫の問題は私立とは違い答えが一様ではありません。
私立よりも考える力を要求してきます。問題を正面から受け止めて答を出さねばという追い詰められた姿勢ではなく、どんな出題かなと余裕(?)を持って問題を見ていく姿勢では、導き出される答にも大きな開きが出るように思います。そして気づいたのですが、都立中高一貫校の求めている生徒像は出題された問題を自分の学習してきた引き出しの中から答を探そうという生徒よりも、枠を作らないで楽しく発想のできる生徒をこそ欲しがっているのではないかと。

今年この小さな塾から2名もの合格者が出たということは都立中高一貫の狙いに合致した指導法を確立できたからと今は思っています。来年からの更なる合格者の上積みにご期待ください。

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